この事例の依頼主
80代以上
相談前の状況
歩行者対車の事故です。被害者は歩行中に車にはねられ、入院先の病院で事故による受傷のため亡くなりました。相手方保険会社が示談金を提案してきたため、ご遺族はこの先を進めるには弁護士に相談する必要があると判断し、当事務所にご相談にみえました。
解決への流れ
相手方保険会社が提案してきた内容を精査したところ、入院中の慰謝料、死亡慰謝料、逸失利益等の各項目が当事務所が適切だと考えていた金額より相当に低い金額になっていました。本件は、裁判による解決をはかりました。裁判上で、被害者やご遺族のご状況について丁寧な主張立証を行った結果、入院中の慰謝料については裁判所の基準で計算した金額よりも2割増の金額、死亡慰謝料については裁判所の基準と同等の認定を受け、最終的には、当初相手方保険会社が提案していた金額よりも1000万円増額した金額で解決に至りました。
「裁判所の基準」とはあくまで裁判をした場合にどの程度になるのかという基準です。裁判では、個別具体的な事情によって調整金が加算され、裁判所の基準よりも高い金額が認められることがあります。交通事故によって失った命を取り戻すことは、残念ながら不可能です。お金が払われたからといって、ご遺族の悲しみや喪失感が消えることはありません。せめて、その賠償が適切だったということでご遺族のお気持ちが和らぐよう、当事務所ではひとつひとつ丁寧に対応させていただいています。